熊野「おいしいもん」の店レポート2005編集記 KUMANO Web

熊野「おいしいもん」の店レポート2005編集記

制作の背景

編集後記 by(杉)
  • 今回のアンケート調査では、対象地域の各タクシー営業所への依頼と、職場のOLさんやご家族、知人などへのクチコミ依頼と、当ホームページでのオンラインによるアンケート調査を併せて、約500件の回答を得ることが出来ました。

  • 串本町が古座町との合併によって当協議会のエリアが拡大したことから、串本方面の取材から始めることになりました。

  • 9月28日 串本町の「八瀬寿司」さんの取材
    今回は、予算節約のため自前のデジタルカメラで撮影してみることにしました。写真好きの私なのですが普段のスナップ写真と違って料理の撮影はもの凄く緊張しました。向きが変えられるストロボを持っていたので、上空に反射マットを相棒に持ってもらい上向きに発光という作戦で挑んだのですが、、、マットの高さと角度で写り具合が大きく変り、絞りやらピントやらで頭の中は大混乱(外見は平静を装いながらの)でした。・・・結局、光量不足に大苦戦でした。

    さて、八瀬寿司さんの大将、一見ちょっとビビってしまいそうな男ぶりなのですが、全く心配ご無用です。
    「こわ面ですまんのぉ!」なんて笑いながら仕事する主人は、とても親切で気持ちの良いお人柄でした。
    ・・・寿司屋さんってなぜかそういう方が多い気がします。

    何よりも素敵だったのは、下手な講釈なんぞはまったく口に出さないことでした。この大きな寿司ネタを握るご主人からは、お客さんが驚いたりおいしいと喜んでくれる顔を見ていたいという純粋な「心」がまっすぐに伝わってきました。 男やねっ!

  • 9月28日 串本町の「儀平」さんの取材
    取材に入ったときも沢山のお客さんが店内に入っており、お茶を頂きながらうすかわ饅頭を食べている人もいました。
    地元の人も串本へ行った時はちょっとしたお土産に「うすかわ饅頭」をよく使います。だれが食べてもおいしくて食べ飽きしない優しい甘さが人気の秘密かもしれません。
    必ずその日出来たものだけしか出さないため、毎日、何回も蒸し上げて、各店に届けているそうです。タイミングが良ければ少し温かくて美味しい出来たてに出会えるかもしれません。是非、水々しさと香りが一段と良いうちに召し上がってみてください。

  • 9月28日 串本町の「膳」さんの取材
    これまで熊野地方の名物料理を中心に取材を進めてきたのですが、少し主旨を拡大して、地元で人気の味を旅行者にも楽しんでもらおうということで、今回は地鶏のブランド「宮崎地鶏」で評判のお店を取材してきました。
    私もはじめてだったのですが、スーパーで売っている鶏肉とはまるで違う弾力の強さと旨みの濃さに驚きました。
    男気のよい店主さん、スーパーヒーロー映画のようなスゴイ筋肉の持ち主なのですが、これはきっと地鶏タンパクによるものに違いないと確信しました。意外に恥ずかしがって、写真を撮らせてもらえなかったのが残念。

  • 9月30日 串本町の「はし杭」さんの取材
    以前製麺に携わっていたこともあるのでしょうが、このお店では自前の機械打ちで自家製麺のおしいさを、沢山の人に、手頃な金額で味わってもらえる利点を活かすことで成功しているのだろうと思いました。
    最近は手打ち麺や四国風を看板にしているお店が増えていますが、そんなことにはとらわれずに関西うどんの美味しさを自分流を守りながら追求している信念が感じられました。

  • 9月30日 串本町の「Woody花丸」さんの取材
    大阪のデザイン関係の職場で知り合ったというとても仲の良さそうなご夫妻がそれぞれの特技を活かして営む手作りのお店です。心と体にやさしい自然な食事を提唱する「マクロビオテック」という考えをベースにした営みを実践されています。
    こういう暮らしに憧れている人が沢山いると思いますが、なかなか実現が難しい中で信頼と評判を得ているのは、暮らしとものづくりに対するご両人の感性の豊かさと緻密さによるものだと思いました。

  • 10月4日 串本町の「紅葉屋本舗」さんの取材
    古座の銘菓が40年ぶりに復活したことをまだ知らない地元人も多いのですが、着実に人気を取り戻しつつあるのは、やはりおいしいからだと思います。
    大量には生産できない昔ながらの完全手づくりで、防腐剤や添加物などは一切使用しないので自宅敷地内に建つ製菓場と乾燥保管室には厳重な無菌対策を施しており、まるで小さな研究所の様でした。素材、製法のこだわりはもちろん、衛生管理の徹底にも妥協を許さない4代目の職人魂を感じました。
    ・・・もし羊羹が食べ残ったら、切り分けてそのまま竹皮に包んで2〜3日乾燥させると、切り口にもパリパリの砂糖皮が出来て、これまた美味しく食べられるそうです。

  • 10月4日 串本町の「松すし」さんの取材
    実は、南紀の海産物は一番良いネタがまっ先に都市圏へ流れてしまって地元ではなかなかお目にかかれないもの(残念!)なのですが、このお店は、そういう最高のネタを引き抜いてくるそうです。長年の実績から「松すしさんなら仕方ない。」という信用が築かれているのだと思います。最高のネタが鮮度抜群の地元で食べられるのですからこれ以上の贅沢はありません!違いがわかる方はもちろんのこと、新鮮で良いものは誰が食べても抜群に美味しいことを実感しました。
    華美な飾り気はありませんが豊かな串本の海を「舌」で体感できるお店です。

  • 10月4日 串本町の「尾鷲牛乳」さんの取材
    尾鷲牧場の牛乳は、わざとらしくない?素朴な味です。これは脂肪分の濃さではなくて風味の良さだと思いました。この味を知ってもらいたいと取り組んだというオリジナルソフトクリームには牧場への愛情と誇りが感じられました。
    「古道の葉ずし」は大女将さんから指導を受けて作るようになったそうですが、自然の宝庫とはいえ、近隣の野山で野苺の大きな葉っぱを採るのはひと苦労らしいです。
    小さなお店ですが「ほんもの」を追求し、また「伝統」を受け継いで頑張るとても素敵なしっかり者の若女将さんでした。

  • 10月6日 串本町の「精乃門」さんの取材
    開業して9年ですが、多くの地元固定客から定評を得ているお店で、正月にはお節料理の注文が殺到するそうです。完成度の高い料理には、修練された正統な日本料理の腕にプラスして、天性と思える繊細さを感じました。一人で手間のかかる下ごしらえから心を込めて作っているそうです。まさしくプロの料理人だと思いました。美味しかったです。

  • 10月6日 串本町の「サンドリア」さんの取材
     心のこもった誰もが親しめるメニューをつくり、楽しく食事を憩えるアットホームな雰囲気と、外食の華やかさをきちんと兼ね備えていて、そして料理は文句なくおいしい。しかも人のもてなしがとても気持ちいい。昨今では、手軽で便利な食品や調味料が増えている中で、「うちは手づくりと素材にこだわっているからおそらく家庭での料理よりもずっと安心できると思いますよ。」という言葉に、田舎でこれだけ大きなお店を25年続けてきた実力と信念を感じました。
     また、今回取材に対応してくれた女将さんの温かい心意気がお店の気運向上に大きく貢献していること間違いないと思いました。恥ずかしがって写真を撮らせてもらえなかったのが残念です。

  • 10月11日 串本町の「萬口」さんの取材
    串本といえばカツオの町なので地元の者は、わざわざお店で外食する料理とは思っていないことが多く、私もお店でカツオ茶漬けを食べるのは今回が初めてでした。しかし、家庭の味とは数段レベルが違うこだわりを実感しました。一見、どこにでもあるような食ネタを真似のできないオリジナルの域に高めることに成功しているから評判になるのでしょう。地元の方にも是非一度は食べてみてもらいたい一品でした。
     重要な女将さんの写真は、このお店でも撮らせてもらえませんでした。串本の女性は奥ゆかしい?のでしょうか?

  • 10月13日 太地町の「白鯨」さんと、「花くじら」さんの取材
     捕鯨には厳しい規制があるので鯨肉の流通は複雑になってどうしても高値になるのですが、地元ではくじらの食文化を絶やさない取り組みということで比較的安値で鯨料理を味わうことができるのだと思います。

     今回は、2店とも鯨のハリハリ鍋が入っていますが、それぞれにダシの味が違っており、それぞれの美味しさがあります。いずれにしても、鯨の汁ものの独特の旨さは、是非体験してもらいたい味です。体中をかけ巡ってDNAに刻み込まれている味覚が蘇ってくるような感じです。(ちょっとオーバーかな?)それから、野生の動物を食する時は、自然に感謝の気持ちが湧いてくるような気がします。これが元気のもとになるのかもしれません。

  • 12月13日 古座川町の「一枚岩鹿鳴館」さんの取材
     「茶がゆ膳」は一番美味しく食べてもらうため20分程かかるので、注文してから川原に下りて散策、ま近で一枚岩の巨大さを楽しんだり、遊んでもらっているうちに、炊き上がったら「ホラ貝」を吹いて合図するなど、お客さんに喜んでもらえそうなサービスを考えたり、試みたりしているそうです。古座川で見逃せないスポットになりました。

    ところで、「平井の里」は、清流古座川の河口(海岸)から源流に向って遡ること自動車で1時間弱はかかるという秘境の中の秘境。そんな山深い里に「うずみ」や「奈良和え」のような京風料理を伝えたのは、源平合戦で都から逃れてきた「平家の落人」だったといわれてるそうです。

  • 12月13日 古座川町一雨の「つくし」さんの取材
 「川の駅」とも名付けられている川辺の一軒小屋なので古座川が見える屋外テラス(写真左)は、竹林などの眺めと調和してのんびりと田舎の時間をくつろげます。オンシーズンには、カヌーツーリストもよく利用されるそうです。

少し下流の「みんなの店(写真右)」で野菜などを仕入れるそうです。安心の良い品が豊富で、「つくし」さんお奨めの販売所です。田舎ならではの品揃えで評判になっています。

屋外テラスみんなの店
  • 12月21日 串本町の「稲」さんの取材
     串本では、漁業関連の仕事をしている人も多いので、魚料理を扱う場合はネタが良くないとすぐに悪評が立ってしまいます。そんな中で地元客から評判を得ているのは、新鮮なネタにこだわっているからだと思いました。

     それにしても魚定食、これだけの内容と品数は、お値打ちものだと思います。

  • 1月23日 新宮市熊野川町の「カフェハチドリ」さんの取材
     家庭料理特有の美味しさを意外にもインド料理で楽しむことができました。
     市販品などの画一的な料理などとは明らかに違う、ヘルシーというか?家庭の味というのか?本来、料理とはそういうものであることを改めて考えさせられ、インドでも日本でも各家庭それぞれの独特の工夫や秘伝があり、家族の健康や楽しさへの心遣いがあって、そういうことが実は一番のおいしさであることを強く感じました。

  • 1月24日 新宮市熊野川町のお食事処「熊野川」さんの取材
     ちょうど取材の最中に、新宮から食べに来たという常連風の女性二人連れが入ってきて、お好みのにぎり寿司や一品料理をとてもおいしそうに、とても楽しげに味わってました。美味しいものは文句無く人を喜ばせるようです。新宮にも寿司屋さんが多いのですが、わざわざ食べにきたのでしょうか?このお店の人気の根強さを垣間見ました。

  • 1月26日 田辺市本宮町のお食事「しもじ」さんの取材
     うすかわ饅頭が地元ではとても有名なお店で、遠方のファンも多く、「包装紙の絵柄にホタルや筏乗りが描かれているうすかわ饅頭を」と買い求めに来られるお客さんもいるそうです。三代前のおばあちゃんが試行錯誤を重ねて完成させた味で、素朴な手作りの風味が良いお奨め商品です。

  • 1月31日 新宮市内の「まえ田」さんの取材
     取材に行ったとき、ご主人が最初に味をみてほしいと出してくれたのが、「ダシ」でした。基礎の基礎ながら、常にほんものの味が出せる素材にこだわり、丹念に仕込んでいるとのことで、スッキリとした味わい深さに感心しました。しょう油や酢も主人が吟味した逸品で、地元藤野醤油の品質の良さについてしばらく話してくれました。そんな頑固なまでのこだわりを多くのファンが評価しているのかもしれません。特上にぎりもぜひ味わってみたいと思いました。



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