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南紀熊野だより・東 第17号 (2001年10月31日)


〜瀞峡(どろきょう)

南紀熊野の森に一歩踏み入れば、その身体全体で多くの新しい発見に喜びを感じる。
それは、あまりに無造作な自然のかたちに驚きを感じ、次に山に向かってあるいは川に向かって、名前の知らない草に向かってひたすら問いかけている自分に気付く。
〜瀞峡を船で巡るには、玉置口からの和船(わせん)(川舟)と志古からのウォータージェット船で楽しめる。今回は、秋のドライブを兼ね又途中コスモス畑を見ながら玉置口にある和船で瀞峡めぐりを堪能した。〜
瀞峡とは、北山川の峡谷である。
新宮から車で熊野川に沿ってひたすら山の中を入っていく。ここは異次元空間への入口のようだ。途中、本宮と玉置口への分れ道があり熊野川にかかる宮井大橋を渡る。
 九重(くじゅう)のコスモス畑を通って、ススキのなびく山道(国道169号)をどのくらい登って、下っただろう?途中奈良県に入りそしてまた和歌山県熊野川町になる。
この北山川は和歌山・奈良・三重の3県にまたがって流れているのだ。

 やっと、瀞峡に着いた。「はるや」は背に山があり、向いに川の流れる静かで暖かい民宿だ。なにかホッと落ち着く風が流れている。

 ご主人の導く和船に乗せてもらった。船に乗って瀞の峡谷を自由自在に巡ってみるのは一味ちがう。川の流れ、山の香り、そして耳をすませば、洞穴の奥から滝が静かに流れる音を聴き取ることができる。それに自然でありながらどこか上品な風情を感じられるのは瀞(とろ)であるゆえかご主人の人柄か。あまりに穏やかであったかい。優しい気持ちになれる自分を発見した。

 熊野の山は不思議だ。
山に囲まれていても暗い印象をあまり受けない。それは自然が織成す太陽の呼吸であり、山の息吹だ。人が明るく、元気になれる。心が苦しくなった時、山に向かって深呼吸してみよう。
どんなに山の空気を吸い込んでも決して無くなってしまうことはない。

 熊野の山は年中青い。
温暖多雨な気候のためシイやカシといった照葉樹が自然林の多くを占め、彼らは一年を通して殆ど顔色を変えることは無い。時々赤や黄に染まった木を見つけると、夏の夜に線香花火を灯しているかのように素朴で美しい。秋の山によく似合う。
それもいい。四季の移ろいをみつけに行こう。

 まだ熊野探検は始まったばかり。これからどんな発見があるのか、それを自分自身の心にどう映し出していくのか、楽しみがいっぱい!!

船から見た瀞峡

民宿「はるや」
和歌山県東牟婁郡熊野川町玉置口
TEL 0735-46-0703(要予約)

瀞峡のメインを約30分で往復します。
大自然のの中を情緒豊かな川舟でお楽しみください。
料金4名で5,000円 1名増えるごとに1,250円。
定員9名・なお1〜3名での乗舟についてはご相談にのってくれます。


 熊野川町志古からは、ウォータージェット船の運航もあります。
 こちらは、1名3,340円 所要時間約2時間程度

 
 問合せ及び予約
 熊野交通(株)・瀞峡観光船(株)志古予約センター
  〒647-1211
  和歌山県東牟婁郡熊野川町志古
  TEL 0735−44−0331
  http://kumakou.co.jp/dorokyo.htm

交通地図
クリックすると、拡大図がご覧いただけます。

瀞八丁

玉置口付近

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