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南紀熊野だより・東 第20号 (2002年1月9日)


今昔(いまむかし)・熊野百景発刊
写真を通して100年前の熊野と今の熊野を観る

このほど「今昔(いまむかし)・熊野百景」〜カメラとペンで描く紀州熊野の百年〜 という本が発刊されました。
この本は、新宮市立図書館の耐火金庫に故・久保昌雄氏(明治25年、新宮に写真館を開いた)が撮影した『熊野百景寫眞帖』上・下2巻<明治33年(1900年)5月10日発刊>が大切に保管されている。1世紀前の風景写真が百枚もそろっていうのは全国的にも珍しいとのこと。今回この「百景」と同ポジションでの現在の風景を昌雄氏のひ孫である、久保広晃氏が撮影した。
 新旧二葉の写真には、説明文が付けられ、熊野各地の人々の暮らしや産業・歴史・文化などがどう移り変わってきているのかなど、史料としても趣しろい。
 撮影されている場所は、新宮市を中心に熊野市から串本町、本宮町から北山村まで13市町村におよんでいる。
 百年前の熊野、今の熊野、そして次の世代へ熊野をどう引き継いでいくかを考えさせられる一冊であると思う。
 代表の疋田氏は、本書が広く読まれより多くの人が熊野を身近に感じ理解していただきたいと話していました。

編者 熊野文化企画
〒647-0023 和歌山県新宮市蓬莱3−7−25 疋田(ひきた)方
   0735−22−9379
発行所 株式会社はる書房
TEL03-3293-8549 FAX03-3293-8558
ここでは、熊野百景の写真の一部を紹介させてもらいました。付記している文書は、明治33年の写真に添えられていたものです。

古座浦
古座川の河口の北にあり古座川は
源を大塔峰より發し東南に流れ
古座浦に至り海に入る上流木竒景多し



勝浦港
那智濱の前にある良港にして
赤嶋外ノ湯越瀬の三温泉あり



縣社 夫須美神社(熊野那智大社)
那智にある大社にして本宮新宮と並び
熊野三山の一なり
祀神 熊野夫須美大神
創建 仁徳天皇御宇



那智山一ノ瀧
我国第一の大爆にして高八十餘丈
あり此の大爆の初めて世に現れしは
仁徳天皇の御宇にありといふ



縣社 熊野速玉神社
新宮町にあり熊野三山の一にして
古来著名の大社なるも
今は舊時の俤を存するのみ
創建 景行天皇五十八年



熊野川
南岸 新宮町川原
北岸 御船村成川



国幣中社 熊野坐神社(熊野本宮大社)
本宮村にあり熊野三山の一にして古来著名の大社なり
祀神 家都御子大神
創建 崇神天皇六十五年



湯峰温泉
本宮の南半里許の山中にあり
古来世に知られし温泉なり



市木川緑橋
七里御濱勝景の一



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