| 熊野あちこちレポート>熊野だよりバックナンバー |
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| 古代以来、熊野詣の人々は、本宮・新宮間の熊野川を専ら船を利用して通行した。熊野川の水上交通が重要な役割をはたしたのである。 そうした背景もあり、熊野川沿いには、多くの史跡や名勝等のいわゆる名所が存在し様々に語り伝えられてきた。→熊野川沿いの滝や奇岩 新宮市歴史民俗資料館では、「熊野川の舟行名所を近世の絵図等により紹介し、熊野詣の人々を魅了してきた熊野川の峡谷景観をさぐり、世界文化遺産にむけた"川の熊野古道"の顕彰と保全の一助としたい」としている。 |
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| 『中辺路・大辺路及熊野川図』のうち 「熊野川図」 |
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第二帖(縦28.1p、横850.0p) 紙本著色、江戸時代後期 和歌山県立博物館蔵 |
| 熊野街道の景観を俯瞰的に描いた図。三帖からなる折本で「南葵文庫」の朱印が捺され、紀州徳川家旧蔵が知られる。 本「熊野川図」は、そのうちの第二帖で本宮から新宮までの熊野川沿いの景観、いわゆる「九里八丁」を描く。 途中の山・滝・奇岩・崎・川原・瀬・淵・津の景勝のほか、村々・社寺・渡し・街道・茶屋・旧家などの史跡も短冊形を付して注記し、描写する。 これらの舟行名所は、近世の地誌や道中記にも記されており、その由来伝承や変遷、豊かな文化的景観を考えるうえで貴重である。 |
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| 熊野真景図巻 一巻(縦29.0p、横598.5p) |
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野呂介石筆、紙本淡彩、享和2年(1802) 和歌山県立博物館蔵 |
| 野呂介石は、紀州藩の家臣で勘定在方熊野銅山方に勤務する一方、余技に画業を嗜んだ。熊野を訪れることもたびたびで、その作品も多い。 本図もその1つで、新宮から本宮に遡る熊野川の景観を山水画風にイメージ化して描く。そのため、真景図とはいえ、実景描写の要素は少ないが、途中に鬼の肝石・釣鐘石・弁慶の力石らしいものを描くなど説話性も窺える。 制作の動機について、江戸在住の紀州藩の漢学者である菊地元習(1769〜1813)から「遡熊野詞十首」と題する詩文を送られ、その返礼として熊野の情景を長く記憶に留めてもらうため描いたという。 |
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●企画展開催期間平成14年3月5日(火) 〜平成14年3月24日(日) ●場所 新宮市歴史民俗資料館 新宮市阿須賀町1−2−28 電話 0735-21-5137 |
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